こんにちは。介護歴8年の、はるはるです。
脳梗塞の後遺症で、左片麻痺のある母の介護をしています。
介護の中で母からのマイナスな言葉や、攻撃的な言葉をよくうけます。その状況に疲れ、周りに相談した時、「お母さんの本音はきっと違うよ」と言われ非常に落ち込んでしまいます。
長年、毎日、毎分、母からの攻撃的な言葉を受けているのに、「本音は違う」という励ましは、「ただ我慢すべき」と言われている気持ちになるからです
介護者がかけてほしくない言葉「本音はきっと違うよ」について、介護者の気持ちをお話しします。
「本音は違うよ」と言われた時の介護者は、突き放された気持ち
介護者が自分に言い聞かせる「本音は違う」は、自分の心を守る言葉
片麻痺のある高齢の母の介護をしていると、自分の身体が自由に動かない苛立ち、年齢によるものなどで、年々暴言がひどくなってきます。
ただ生活の一部である介護。家庭内の雰囲気を守るためにも、私自身「本音はきっと違う」と言い聞かせながら介護をしています。それは自分自身の心を守るための、一つの方法です。
周りの人が介護者にかける「本音は違う」は、突き放す言葉
私は常日頃「母の本音は違うはず」と思いながら、母からの暴言に怒りがこみあげないよう努力しています。
「本音は違う」は、介護していくための自分を守る言葉。
しかし、暴言を受けていることに疲れ、悩み、周りに相談した時に、「お母さんの本音はきっと違うよ」という言葉をかけられると、「あなたが我慢するべき」という風にしか聞こえず、その後、相談もできなくなってしまう心理状況になります。
介護者に「本音は違うよ」と言わず、傷ついている現状を理解してあげて
周りの人に、要介護者からの暴言について相談したとき、ほとんどの場合「本音は違うと思うよ」、「本当は感謝してると思うよ」という言葉が返ってきます。
そういう風にしか返答できないことも十分理解しています。私でもそう言うと思うからです。
ですが、その言葉を繰り返し聞くことで、いま誰にも相談ができなくなってしまいました。
「本音はきっと違う」ことを介護者は常に理解しようとしています。それでも実際、暴言を受け続けているので、心は傷ついたままです。
「本音はきっと違う」よりも、「暴言を受けて辛かったね」と、介護者の気持ちに寄りそってくれると、相談がしやすくなるかもしれません。
まとめ|介護者は「本音は違う」の言葉で、さらに落ち込むことを理解して!
「本音はきっと違う」と言われた時、「我慢しなきゃ」「まだ頑張らなきゃ」と、さらに気持ちが悪化していきます。そして誰にも相談できなくなり、孤独な状態に陥る可能性があります。
実際私も、自分の家族にしか母の暴言についての話をしません。相談した相手に、「本音はきっと違うよ」と言われるのが、とても怖いからです。
私と同じ気持ちの介護者は、おそらく大勢いらっしゃると思います。もしそのような相談を受けたら是非、介護者の今の気持ちに寄りそってあげてください。