
こんにちは!3人子育て専業主婦の、はるはるです。
東日本大震災が発生した2011年3月11日当時、私は中国に住んでいました。
テレビやネット上で流れる被害の様子に言葉を失い、異国の地で呆然とすることしかできないことに涙を流したことを今でも覚えています。
日本の歴史上最大規模の地震・津波災害。多くの方の命を奪い、そして今でもなお多くの方々が、傷跡を抱えて生活していますよね。
私は大規模災害や、戦争についての話は、必ず子供達に話し、自分で考えてもらうようにしています。そして、子供達に伝える時に役立つのが、絵本を通して語ること。
これまで私が、東日本大震災について子供達に読んであげた絵本の中で、オススメの絵本を5冊ご紹介します。
自然災害の恐怖を、子供の目線で知ることができる絵本
ある少年の目を通して、体験した「あのひのこと」を綴った絵本。
ひとりぼっちで迎える夜、そして家族との再会。恐怖の瞬間から、徐々に希望の光を見出すまでの過程を絵本を通して知ることができます。
少年の体験談なので、子供達が感情移入しやすいです。「一人になったらどうしよう」「お父さんお母さんが死んでしまったらどうしよう」。様々な悲しい感情になるかもしれません。
でもそうやって、経験したことのない自然災害の怖さを想像することが、もしもの時に子供達が自分で行動できることに繋がると思います。
学校という場所で起きた悲劇。遺族の視点から考えられる絵本。
震災後、ニュースで頻繁に状況が伝えられた、宮城県石巻市立大川小学校。全校児童108名の3分の2に当たる、74名の子供達が行方不明・命を落としました。
津波で我が子をを亡くし、悲しみの底にありながらも、小学校のそばにひまわりの種を植えはじめた8人のお母さん達による絵本。
深い悲しみの中でも、前向きに生きようとしているお母さん達の言葉がたまりません。子供達に読んであげながら涙すると思います。その涙を子供達に見せることが私は大事だと思っています。
命の大切さ、残った者の悲しみ、それを伝えることができる本です。
震災後の心の被害は、まだまだ続いていることを知る絵本
岩手県大槌町にある「風の電話ボックス」。ガーデンデザイナーの佐々木格さんが、自宅の庭に作った「風の電話ボックス」には、たくさんの方に生きる希望を与えてきました。
電話線は繋がっていないけど、亡くなった方と話せる電話。その実在する「風の電話ボックス」を題材にした絵本です。
亡くなった方と話すというのはどういうことなのか。どういう気持ちなのか。子供には想像することがなかなか難しいと思うのですが、東日本大震災に関する他の絵本であったり、テレビなどでの情報を耳にする度に、少しずつ理解ができるようになると思います。
子供達から「この電話ボックスに行ってみたい!」と言われ、いつか行くことを約束しました。現地に行って震災について学ぶことも大事ですね。
東日本大震災の復興について考える絵本
大震災による原発事故で、突然ふるさとを追われ、二度と帰れなくなった、人々の苦悩や取組みを、いつか帰ってくるかもしれない100年後の子供達へ描いた写真絵本です。
テレビでは「復興」の報道がなされながらも、年月が経つうちに忘れ去られていく記憶。そしてまだまだ帰ることができない、復興が進まない苦悩を、写真を通してリアルに伝えることができます。
東日本大震災の被害は、過去のことではなく、今もまだ続いていることを子供達に教えることができる絵本。子供達に、災害は終わっていない、まだ復興が終わっていないことを、この絵本を通じて教えてあげてください。
自分の命は自分で守ることを学べる絵本
「てんでんこ」というのは、「それぞれが逃げて、自分で自分の命を守る」という意味で、昔から津波被害を経験してきた東北地方の海沿いの地域で、使われてきた言葉だそうです。
絵本の舞台になっている釜石一帯は、1,000人を超える死者・行方不明者が出たそうですが、99.8%の小中学生の命が助かり「釜石の奇跡」と呼ばれているほど。
普段から子供達が「つなみてんでんこ」の教えを守り、災害に対する判断力が高かったことが多くの命を救ったのでしょうね。
私の身近にも、災害後に移住してきた方々がいますが、みんな口をそろえて「とにかく上に行くんだよ」と言っていました。
災害に備えるために何を準備しておいた方が良いのかを考えるよりも、とにかく命を守る行動をとる判断力を教えることが大切。「つなみてんでんこ、はしれ、上へ!」は、日本国民全員に、知ってもらいたい言葉です。
まとめ|いつ起こるか分からない自然災害で、子供達が自分の命を守れるように。東日本大震災の事実を語り継ごう!
オススメの絵本5選、いかがでしたでしょうか。自然災害が多い日本では、いつどこで自分自身に降りかかってくるのか分からないですよね。
学校では避難訓練などで、災害に対する意識を持たせようと取り組んでいますが、それだけでは足りません!訓練通りにしたら本当に助かるのか、指示に従っていれば本当に助かるのか。
子供達には、受け身の情報だけでなく、自分たちでしっかり学んで、自分で自分の命を守れるような判断力をつけらもらいたです。
東日本大震災の事実を子供達に伝えて、「自分はどうしたら良いのか」を子供達自身で考えられる機会を作っていけると良いですね。子供達が理解しやすい絵本を通して、これから先も私達大人が、東日本大震災について伝えていきましょう!
